衛生のコンサルティングを行っていると、現場の管理業務を行った結果行きつく先は従業員様の教育であるケースが多いのですが、昨年から釧路のお客様の社長からこんな提案をいただきました。
「自分が衛生管理の基本を知らないと、従業員に対して指導や助言、あるいは従業員からの提案に対するジャッジができないので、先ずは私ら経営者の教育から始めてもらえないだろうか?」
とても素晴らし提案でした。HACCPの仕組み作りのための「7原則12手順」を始め、食品の安全管理のための第3者認証の事の始めは、経営者による宣言であり、経営方針に明確に安全管理を行う旨を謳う事が要求されております。正に、そこに対する申し出でした。
勿論、二つ返事でお受けして現在も社長への衛生管理の勉強会を継続中です。ただ、ほぼマンツーマンでの対話方式の勉強会ですので、毎回1時間を超えるのは当たり前で、テーマもいつも脱線(笑)ただ、それが良いみたいで、毎回満足した、とのお言葉をいただいております。ありきたりの衛生管理のテーマから膨らませて、身の回りに潜む細菌たちの話、人の健康管理に関わる細菌たちの話、当然ながら調理・製造に関わる細菌たちの話等、目に見えない相手をどう見える化して話せるかが私に課せられた課題かと思いつつ、毎回ライブ感覚の勉強会を繰り広げております。
下準備は衛生管理の基本事項とその時々のフレッシュな衛生の話題を仕込むこと。それ以外は出たとこ勝負、その時に社長が食いついて質問してくることへの対応という、正にライブ勉強会です。もしご興味を持たれた経営者の方がいらっしゃったら遠慮なくお申し出ください。いつでもお受けいたします。
さて、次回のテーマは、最近のHACCPのコンサルで話題に上る、原材料の安全性についてを予定しております。