最近、出張で公共の乗り物を使う機会が増えています。青森までの飛行機の中や北海道内でもJRを使っての移動など。3時間、4時間の移動時間を、自分で運転すると行動の融通はきくものの、運転中はそれしか出来なく、せいぜい仕事のアイディアを考えるだけ。正直時間を有効に使えていないなと、常々思っていたところです。新型コロナの流行で公共の乗り物を控えていたこともありますが、地方の仕事の広がりも自家用車での移動が中心になっていた理由でもありました。ただ逆に最近は制限された時間の中で地方出張に出かけるためには宿泊せず日帰りを余儀なくされることも増え、それ故に公共の乗り物を使うことが増えました。年々落ちていく体力を考えると、疲労感も全く違いますしね。
さて、移動中の乗り物の中では、PCを開いて仕事もできますし、仕事の書類ばかりでなく、好きな小説や本を読むこともできます。気づいたら寝ていることも(笑)昨日はJRで釧路を日帰りしてきました。JRの中では溜まっていた事務仕事も片付き、読みかけの小説も1冊読み終えることができ、精神的に有意義な出張だったと思います。その読み終えた小説のタイトルが「クジラアタマの王様」。伊坂幸太郎という作家の小説ですが、内容は鳥インフルエンザのパンデミックをテーマとしたもので、今の新型コロナ禍を先取りしたようなテーマで非常に面白かったです。鳥インフルエンザのパンデミックを予見した政治家が自分の政治生命をかけて新薬とワクチン開発を進める、といった内容なのですが、そのストーリー展開はさすが伊坂幸太郎、と言わしめるものでした。ご興味のある方は、ぜひ一読をお勧めします。
毎日毎日の限りある時間をいかに有効に使って有意義なものにするか。仕事オンリーでなく、精神的な栄養も取りつつ、良い仕事ができればな、と思います。