9月から、エムズテックに某高校の高校生N君が職場体験?の様な形で研修に来ておりました。恐れながら、N君の研修に際しては私が責任者となり業務を教えて、実際に検査に使用する依頼書や報告書の作成等を行ってもらいました。
ただし、私も点検業務などで外出することがありますので、その間は宮本さんが他の業務を教えたり、2週目からは検査業務の補助を庄田さん西原さんから教えてもらいました。
こうして4週間の研修が終わり、43歳になって今更ですが人にイチから物事をお伝えし、理解してもらうのがとても大変だということを思い知らされました。前々職では私の後に入社した後輩は直ぐ辞めてしまい、前職では後輩はおりませんでしたのでこういった場で何かを伝えて理解してもらうことにこれほど悩んだことはありませんでした。
ただよくよく考えてみると、自宅で子供に勉強を教えるのと同じでは?と気が付きます。初めてする計算、初めて耳にする歴史や化学などを教える時は、ものすごく噛み砕いて、物事に例えて、といろいろな工夫をして話します。(お子さんのいる方ならご理解いただけるのでは…)自分もそうでしたが、教科書をただ読む授業を聞いても面白くなかったですが、面白い話と結び付けたり実験ができる教科なら実際にやってみるなどすると頭の中に印象が残り忘れないですよね(ドライアイスの実験は子供が大喜びでした)。子供に勉強を教える時、私はこの辺りをとても気を付けています。「そのくらいの事どうしてわからないの?」と思ってしまう時も、自分もそうだったと思い出しぐっとこらえて別の角度から、または物事にたとえて伝えることを意識します。相手が理解できるまで何度も何度も繰り返し伝えます。これってどの仕事にも通じる事でとても大事な事だと感じます。何かの本で読んだのですが、人が話を聞いたとき覚えているのは50%、その中で理解できている内容はさらにその50%、つまり最終的には4分の1しかわからないということなのだそうです。なので何かを人に教える時は教えてもらう側の姿勢も大事ですが、教える側の根気強さもさらに必要なのではないかと改めて実感した4週間でした。