6月の食品衛生法改正から2カ月過ぎました。
今回から何回かに分けて、弊社が考える衛生管理と衛生管理計画をお伝えします。
では第1回目のテーマは・・・
その1・・・衛生管理の目的
言わずもがなで「食中毒の防止」、「食品事故の防止」です。食品は口から取り入れられて内蔵で消化吸収され、我々が「生きること」を維持していきます。ただ、この食品が時に我々にとって「毒」になり、我々の「生きること」を奪ってしまうこともあるのです。太古の昔、我々の祖先は「野生の動物」であり、食べ物が危険か安全かを嗅ぎ分ける能力が備えられていました。そして長い年月の間に生き物としての進化を続け、更には文明という営みの中で様々な知識や技術を蓄え、新しい「人間」という生き物に「進化」を遂げました。ただ、その代償として野生時代の危険を察知する能力は「退化」し、その為に、安全に食事を取るための管理が必要になったのです。それが、「衛生管理」です。
実は、この衛生管理の「衛生」の中に、先の説明の全てが備わっています。
「衛」・・・「衛る(まもる)」
「生」・・・「生活、生命」
そうです、生命を衛るための管理が「衛生管理」という言葉なのです。
ここ最近、アウトドアが大はやりです。新しいキャンプ場も増えてきています。野生動物時代の微かな記憶が、人々を自然の中に誘うのでしょうか(笑)?でも、間違いなく動物としての能力は退化しています。食事はもとより、自然の中に身を委ねる際も様々な管理が必要になります。「人間」という種は、もはや動物ではないことを改めて認識しつつ、謙虚に自然に身を委ね、アウトドアを楽しまなければ、と思います。
あ~、でも最近のキャンプ場は、しっかり管理された自然ですけどね(笑)