以前のブログでも書いたように、今年6月1日からHACCPに基づく衛生管理が制度化されることを受けて、年明けからにわかにHACCPに関する問い合わせや引き合いが多くなってきています。そんな折、今回の函館出張で交わされたお客様との会話の一つをご紹介いたします。
そのお客様はレストランを運営されている会社の方で、先日保健所の開催するHACCPの説明会に参加されてきたとのことでした。そして、自分たちで作成した衛生管理計画に対するアドバイスを依頼されたので伺ってきたのですが、その中でお客様が話された一言が、今回の法改正の大きな目的であり、対象の事業者の方たちが理解しなければいけない内容でした。
「我々がやらなければならないことは、自分たちが普段行っている衛生管理の行動を文章にすることで、それを記録に残していくことなんですね」
いつも書くように「HACCP」という冠がつくと、すごく特別なことを要求されているように感じる今回の法改正ですが、大きな目的は「衛生管理の見える化」です。文書があって記録があることが見える化です。ただその時、商品を作る際の注意点の決定にHACCPの考え方を取り入れなさい、というのが事を難しく感じさせているだけでなのです。
我々コンサルの役割は、難しく感じる衛生管理を身近なものとして理解してもらうことだと思います。難しく感じるHACCPやその他の横文字だらけの管理システムを判りやすい言葉で説明して、事業者の方たちが理解して行動できるように通訳していくことだと思います。改めて、その姿勢を思い起こさせてくれたお客様との一言だったな~と感じた函館出張でした。