昨日から三連休を利用して道東に遊びに来ています。根室のさんま祭りを楽しむためで、今は根室に向かう花咲線の中でこれを書いています。さんまの不漁、痛ましい海難事故など、大変な状況の中で、それでも祭りを開催した実行委員会の皆さんのご苦労は並々ならないものだったと思います。感謝して、さんまを味わいたいと思います。
さて、昨夜は阿寒湖畔のイベントに参加して、20数年ぶりに満天の星空を見てきました。漆黒の闇の中、夜空を見上げると落ちてきそうなほどの数の星たち。防犯のため、歓楽のためと外灯、ネオンで闇のなくなった街で過ごしていると、ふと見失ってしまうものがあるな~と感じた夜でした。
明るさの中で、実は私たちが見えてないだけで、星たちは太古の昔からそこで同じく光っているのです。同じように、自然界の中、私たちが感じないだけで、微生物たちはやはり太古の昔からそこで同じく命としての営みを行っているのです。そこからいただくリスクと恩恵。私たちは微生物たちが作り出した世界の中でひとつの種として繁栄して来ました。ですから、微生物のリスクばかりに目を向けていると、微生物たちが与えてくれる恩恵を見失ってしまいます。言うなればバランス。私の会社で行っているのは食の安全のための検査やコンサルですが、食は命の源であり生きていくための楽しみでもあります。美味しく、安全な食べ物を作る中で、微生物たちは役に立ったり悪者になったり。人の都合で評価している悪者という側面ばかり見ていたら、役に立つという見えづらい面を見失ってしまうのではないかと思います。
僭越ながら、この場がそのようなことも伝えられる場になり、ひとりでも多くの方が自分の廻りにいる微生物たちに興味を示して、過剰な衛生管理に走らない世の中になればいいなと思っております。そんなことを感じた道東旅行初日でした。