HACCP関連記事2020年09月21日

衛生管理と衛生管理計画 :その5 一般衛生管理・・・施設・設備の管理

 前回お約束しました「連休中頑張ります!」期間の第2弾!!

 前回は、建物の管理について書きました。今回は、建物の中に設置された施設・設備の管理についてです。

「施設」とは

 ・更衣室

 ・休憩室

 ・トイレ

 ・手洗い場(工場などの場合)

 ・冷凍・冷蔵庫

 ・食品庫

 ・資材室

など、基本的に製造に直接関わらない場所となります。ですので、飲食店の場合にはないものもありますので、そこは臨機応変にあるものをピックアップします。

「設備」に関しては、調理や製造に関わる機械・器具ですので、それはイメージしやすいかと思います。

 さて、それではそれぞれの「管理」ですが、「施設」では掃除が基本となり、「設備」では洗浄が基本となります。ただ、ものや場所によっては

 ・温度管理

 ・整理整頓

 ・保守点検

なども管理事項となりますので、ピックアップされたものや場所に応じて、それらの管理事項を書きだすという作業が必要になります。

 決めていく内容は、前回と同じで「いつ」「何を使ってどのように」「問題があったとき」が基本必要事項です。

 さて、前記したものや場所の中で、もっとも重要な項目は「トイレ」の清掃です。感染症や食中毒菌の汚染場所となりやすい場所であることと、飲食店の場合は、飲食店ならではの以下の課題があるからです。

 ・お客様と共用のトイレ

 ・従業員専用のトイレ

 ・共同ビルで、多店舗のお客様、従業員、更に不特定多数の人と共用のトイレ

と、色々なパターンがあり、それぞれでリスクが異なってくるし、掃除の程度も変わってきます。共同ビルの場合は、ビルの管理会社で掃除をするケースが多いですので、こちらが希望する掃除がされてない場合もあります。その辺は、人の管理のルールでリスクを減らしていくことになりますが、それはまた別の機会に書きたいと思います。

 また、「設備」に関しては「保守点検」にもつながる内容ですが、壊れた時の対処(つまりこれが「問題があった場合」になります)や使う前の破損の確認などが必要なルールになります。

 今回の内容は、お店や会社ごとで大きく異なります。ただ、先ずは前回と同じで、今やっていることを文書化してみましょう。そして、不備があったらルールの追加や修正を行っていく、というスタンスで取り組んでみましょう。

 

 

 

この記事を書いた人:小林樹夫

所属:代表取締役 担当:皆の社長(笑)

小樽の漁師町の生まれ
人生の前半を小樽、函館で過ごし、酸いも甘いも色々経験(笑)後半の人生は、死ぬまで札幌で修行の予定。
さていよいよ50代最後の1年、来年は折り返しの年です。頑固でありながらも、いつまでも柔軟な感性を失わない、しなやかな社長=親父=おやじを目指してます❗