社長ブログ2023年05月27日

カエル狂想曲

 丸亀製麺さんのカエル混入騒動。ここで詳細を書くまでもなく、様々な報道、コメントがネット上で語られてますのでここでは割愛しますが、私の雑感を少し😏

 カット野菜を使った場合、食べる消費者にとっては生野菜、つまり生鮮品なのに、扱っている厨房作業者から見ると加工品つまり人の手が加わったものという認識になります。何を言いたいかというと、事故が起きたときの責任の所在です。丸のままの野菜を使ったサラダで起きる事故は厨房の責任で、カット野菜を使ったサラダの事故はどこの責任か?どうやら、丸亀製麺さんの件も、その辺で物議をかも出しているふしもあるようですが、製造者責任という観点から見ると、いずれも最終加工者である厨房の責任、つまりお店の責任になるわけです。取引関係でのカット野菜の会社に立入検査をするしないは消費者には関係ない話で、最終的に提供するときに気付かなかったお店がただただ謝罪するのみかと思います。 

 2011年に起きた「焼肉酒家えびす」のユッケによる腸管出血性大腸菌O111の事件(5人の方がお亡くなりになりました)。これをきっかけにユッケが気軽に食べれなくなり、生食肉の製造がガイドラインから規格基準を定めたものに格上げ?(笑)されたのです。詳細はここでは割愛しますが、ここでも責任の所在が問題になりました。つまり、O111に汚染された肉を納品した会社が悪いのか、ユッケを提供したお店が悪いのか…運営会社の社長会見も話題になりましたが(私も寝てないんだ❗逆ギレ会見)、当然お店の責任で会社は倒産という結末でした。 

 生食を好む日本人の宿命でしょうか?HACCP的に考えても、完全に危害を取り除けない生食の衛生管理は、なかなか難しいものだと感じます。それゆえに日本人的な、「まぁまぁ、マナものだからね~そんなことも起きるよ」という緩~い、と言うより寛大な気持ちが、生食文化を支えてきたのかもしれませんね。人の命を代償として⁉️ 

 この事件の後に訪れたお客さんとの会話でも、実は結構身近にカエルさんは野菜に潜んで我々の近くまで潜入しているようですね。生きたままなら捕獲して育てるのも一興(笑)かという私が代表の会社は、信用を損ねるでしょうかね?

 カエルや虫は、自然のなかで育てられた野菜には潜んでいるものだ、という認識が大事かと思います。むしろその方が農薬が少なくて安心だ、ぐらいに思えないものでしょうかね😅野菜や食材は自然の生き物だったわけで、そこの認識を忘れて議論しても、行き過ぎた衛生管理に行きつくだけだよな、と、また改めて危機感を感じた事件でした。

 まぁでも、今回の事件は、提供するときに気付かなければいけないですよね。

 

 

この記事を書いた人:小林樹夫

所属:代表取締役 担当:皆の社長(笑)

小樽の漁師町の生まれ
人生の前半を小樽、函館で過ごし、酸いも甘いも色々経験(笑)後半の人生は、死ぬまで札幌で修行の予定。
さていよいよ50代最後の1年、来年は折り返しの年です。頑固でありながらも、いつまでも柔軟な感性を失わない、しなやかな社長=親父=おやじを目指してます❗