暑かった今年の夏も終わり気が付けば季節はすっかり秋です。丸2カ月社長ブログが止まっていました。業務に追われていたのも事実ですが、暑さにやられていたのも事実です💦
そんな折、食中毒は暑さが過ぎてからが多くなりますと、お客さんに話しているタイミングで、久々に2ケタ規模の食中毒が発生しています。
北海道新幹線の新函館北斗駅の構内でも営業している青森の老舗弁当屋の食中毒事故は21都県の270人(24日時点の情報)の患者が出ています。原因はセレウス菌と黄色ブドウ球菌ということで、共に毒素型の食中毒菌です。セレウス菌は下痢型もありますので、いずれにせよ複合型の事故となっているようです。体調不良を起こした人の証言が報道されていましたが、「ご飯がネバネバしていた」とのこと・・・セレウス菌が所属するバチルス属のグループはでんぷん質を分解してネバネバした糸を引く物質を作り出します。納豆菌もこの仲間。美味しく体に良ければ重宝されるのですがね・・・今回の糸引きご飯は、完全に腐敗で、おまけに食中毒菌が含まれていた訳です。でも、本来はネバネバしたご飯は口にしないのですけどね・・・
耐熱性の土壌菌ともいわれるバチルス属の管理のポイントは冷却です。熱に強い細菌に対しての加熱は、いくら時間を長くしても無駄な抵抗で、とにかく生き残った細菌たちを増やさないようにすることがポイントです。つまり冷却。連休前の大量注文の為に県外の業者から米飯を仕入れたことが原因か?と報道されています。その際の受入に問題があったと報道されていますが、はてさてどのように本当の原因が解明されていくのかに注目です。
今回の行政処分は「営業禁止」。再開までの期日がないという、営業取り消しの次に重い処分です。これが意味することは何か?そこに本当の原因があるのは?と思いながら情報を眺めていましたが、その意味でも報道される本当の原因に注目したいところです。