お客さんの事務所の壁に貼られていたポスターです。なかなか上手くできているなと感心したので、写真を撮らせてもらい、ここで紹介させていただきました。もし著作権などがあった場合はご容赦を<(_ _)>
このポスターの背景は、現場に浸透しない衛生管理の意識をいかに向上させるかといいうことだと思います。ルールを作ることは意外と簡単で、衛生管理の中で一番難しいのはそれを実行する雰囲気と風土(土壌)を作り上げることだと思います。あえて風土(土壌)と書いたのは、古い会社ほど昔からの習慣・慣習が根付いていているからで、その昔からの習慣・慣習、つまり風土(土壌)を変えていくのは、非常に困難です。それはなぜか・・・私がお客さんと話している中で感じるのは、このポスターに書かれている一番最初の「あたりまえのこと」の認識が、実はずれている現場が多いからではないかと思います。
このポスターを非難するつもりは全くありません。むしろ、啓蒙用のポスターとしては良くできていると思います。ただ、一番初めの「あたりまえのこと」の認識のずれを先ず確認すること、そしてそこから教育と啓蒙を始める、という流れが大事かと思います。
昭和や平成の時代の衛生意識、消費者が求める衛生感覚と、この令和の時代の衛生意識と衛生感覚のズレがどれほどか、先ずはそこから再確認するのが衛生意識の向上の第一歩かと思います。そして、やはり従業員教育が衛生管理では一番の柱になるのだな、と改めて感じるのでした。